税務署から電話があったら
税務調査の始まりは、税務署から「〇〇税務署ですが、来週、税務調査にうかがいたいのですが・・・」と電話がかかって来るところから始まります。
現金商売の方や脱税が多い業種の場合は「現況調査」といって、予告なしに税務署が訪ねてくる場合もありますが、多くの場合は電話が掛かってきますので、慌てずに下記内容をメモしてください。
- 税務調査の日時と予定日数
- 調査官の名前と所属部署、予定人数
- 調査の理由と目的
- 調査対象期間及び調査項目
- 税務調査が行われる場所
税務調査までの事前準備
一般的には、税務調査は連絡があってから、10日~2週間程度の日数があります。 そのため、この期間を有効に活用し、税理士と連絡をとりながら、この期間に出来るだけ準備を進めましょう。 尚、税務調査では、過去3期分に亘って調査を行うのが一般的ですので、3期分についての資料その他が整備されていない場合や、処理が不十分な場合はすべてを整理しておきたいところです。このあたりも、是非「税理士法人コンパス」にご相談下さい。 また、書類以外にも、税務調査前には整えておいた方が良いものがありますので、以下に整理しておきます。項目 | その時のポイント |
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現金出納帳や総勘定元帳などの帳簿類 | 現金出納帳・当座預金帳・普通預金帳・小切手帳・総勘定元帳など |
売上に関する書類 | 納品書・請求書・契約書控えや得意先からの支払明細書・集金時の領収書控えなど |
仕入に関する書類 | 納品書・請求書・外注費の補助元帳・発注書の控え・支払明細書など |
人件費に関する書類 | 給与台帳・タイムカード・出勤簿・給与明細書・年末調整用の源泉徴収簿 |
社内やデスク・金庫の整理 | デスク周りやカレンダーへの書きこみ、メモ書き、PCの中等 |
事前連絡がなく税務調査官が来てしまった場合
先程、「税務署から事前連絡があるのが一般的」である旨をお伝えしましたが、必ずしもそうではなく、事前連絡なしに税務調査官が訪ねてくる場合があります。これを、現況調査・特別調査等と言います。 もし、突然、税務調査官が訪ねて来ましたら、慌てず下記の手順で対応をして下さい。 まず以下の内容について確認をしましょう。- 調査官の人数と身分証明書で氏名を確認する
- すぐに税理士に連絡をとり、税理士到着まで待ってもらう
(ポイントは、できるだけ中に入れず、玄関の前で待ってもらいましょう)
その際の基本スタンス
税務調査は「調査官が到着直後から既に始まっている」ことを認識し、以下の対応をお願いします。- 基本的には調査に協力的な態度をとる
- 調査官との雑談にはなるべく応じない
- 余計なことは話さない
- 曖昧なことはその場で即答せず、調べてから答える